運動睡眠の2つのバランスを意識することで火事や仕事の効率アップに繋がる

運動と睡眠は、どちらも日々の家事や仕事の効率に直結する大事な要素です。心身ともに健康であることが何よりも基本ですから、バランスよく運動と睡眠に気を配るようにしたいところではないでしょうか。今回は、日中のパフォーマンスが上がる運動と睡眠のバランスの取り方について、詳しく解説します。

運動と睡眠のバランスについて

家事や仕事の効率を上げるためには、運動と睡眠両方のバランスをとることが大切です。

運動量の多いアスリートは一般人と比べて、より長い睡眠時間が必要とされています。実際にプロアスリートの中にはかなり長時間睡眠をとる人も少なくありません。イチロー選手も8時間は睡眠をとることで有名です。

アスリートより運動量の少ない一般人はそれほど長く眠る必要はありませんし、適正な睡眠時間は人によって異なります。6時間も眠れば十分と思っている人も多いかもしれませんが、6時間睡眠を続けると脳へ悪い影響が出る調査結果もあります。

睡眠時間が長ければ長いほどいいかといえばそうではなく、むしろ日中のパフォーマンスは低下します。寝すぎると身体を動かさなかったり水分を取らなかったりするため、血流が悪くなるのです。副交感神経優位な状態が続くと日中も頭が働かず、ダルさが抜けないこともあるので注意しなければなりません。

運動についても同じ。運動不足でも運動しすぎでも、日中の家事や仕事の効率を下げることにつながります。なにごともほどほどに、が大切です。

いつ運動するかというタイミングにも注意が必要です。朝からハードに長距離をジョギングすると、日中まで体力が持たないことも少なくありません。また、あまりに夜遅いと交感神経が優位になって眠れなくなってしまいます。

運動をするなら夕方以降就寝時間の3時間前くらいがベストなタイミングです。週3、4回、一回につき30分から1時間程度にするのがよいでしょう。

運動する人ほど仕事ができるこれだけの根拠

運動をする人としない人とでは、仕事のパフォーマンスに差が出ます。運動をすると心肺が鍛えられ、体重や体形や脳にもプラスの影響があることは誰でも知っていることではないでしょうか。さらに、運動をすると精神的機能や心理状態がより高まり、その結果、仕事のパフォーマンスも上がるというわけです。

運動が人間のパフォーマンスに与えるいい効果の具体例は、以下の通りです。

集中力が高まる

運動をすると心拍数が高まり、体温が上昇します。特にジョギングやスイミング、サイクリングなどの比較的負荷の少ない有酸素運動は、脳の疲れをとりリセットしてくれます。脳が疲れた状態では集中力散漫になりがち。その状態で運動をすると、すっきりして集中力が高まるというわけです。

脳へのほどよい刺激で脳トレになる

脳も他の身体機能と同様、年をとると衰えます。それをふせぐ、もしくは遅れさせるためには、ある程度脳に刺激を与える必要があります。運動して身体を動かすことで脳が新しい情報を取得し、学習する性質(神経可塑性)を強化するのです。

直観力が高まる

デスクの前に長時間座って考えていても何もアイディアが浮かばなかったのに、散歩に出かけたら名案をひらめいた、という経験があり人も多いのではないでしょうか。直感力を高めるためには、激しい運動よりもウォーキングなどの有酸素運動がいいようです。

疲労回復力が高まる

しっかり休養をとっても、疲れがとれないことがあるかもしれません。そんな時には、適度な運動をすると疲労回復の助けになります。アスリートの世界では「アクティブ・レスト」と呼ばれる休養の方法であり、アスリートは休養日にも軽い運動をすることで疲労をとっているのだそうです。

眠気を感じにくくなる

午後になると抗いがたい睡魔に襲われる人も多いのではないでしょうか。実は、眠気を吹き飛ばす方法としてはカフェインを摂取するよりも、軽い運動の方が効果的。運動らしい運動でなくても、少し立って歩く、エスカレーターではなく階段を利用するなどでも十分です。

質のよい睡眠は仕事の効率を上げるためには必須!

次に、睡眠の重要性について見ていきましょう。

睡眠が足りない、もしくは睡眠の質が悪いと、脳の認知機能が下がり、作業効率は目に見えて落ちます。頭が働かないためミスが増え、しかも自分ではパフォーマンスの低下に気づきにくくなるため、注意が必要です。

一説によると、睡眠が不足した脳の状態は、お酒を飲んで酔っ払っている状態と同じとも言われています。

仕事のためには徹夜するのは当たり前という時代は過去のこと。では、睡眠の質を上げるために具体的にはどうしたらいいのでしょうか。

朝日を浴びる

朝起きたら眠くても、まずはカーテンを開け、朝日を浴びることを習慣にしてしまいましょう。こうすることで、睡眠ホルモンである「メラトニン」の生成が抑えられ、体内時計がリセットされます。

休みの日でも起床時間を変えない

休みの前の晩、つい夜更かししてしまったとしても、普段と同じ起床時間に起きるようにしましょう。規則正しい生活リズムがよい睡眠への近道です。

昼寝は短時間で

日中どうしても眠気がとれないときは、思い切って短い昼寝をするのもパフォーマンス回復に役立ちます。時間にして15~30分以内におさめると、夜の睡眠に影響が出ません。

まとめ

知らないうちに仕事や家事の効率が落ちているなと感じたら、まず運動と睡眠の状態をチェックしてみることをおすすめします。自分で気づかない場合は、家族や近い人に聞いてみるのもいいですね。運動と睡眠のバランスをとって、健康的な生活を送ることをおすすめします。