座りながら簡単にできる気分転換方法
デスクワーク中、なかなか集中できなかったり、眠くなってしまったりしたことはないでしょうか。やらねばならないことが山積みだと、困ってしまいますよね。
そんなとき、座ったまま簡単にできる気分転換方法をご紹介します。
座りっぱなしが招くリスクとは
立ちっぱなしの仕事の人にしてみれば、ずっと座ったままの仕事は楽でいいなと思われるかもしれません。ですが、立っていれば姿勢を変えたり、少し運動したりできるのに対し、座った姿勢でする仕事が身体に与える負荷は大きいのです。
座りっぱなしが招くリスクは大きく分けて3つあります。
- 身体への影響
- 三大生活習慣病のリスク
- メンタル面への影響
座っている姿勢が悪いと肩まわりがかたまってしまい、肩こりの原因になります。パソコンの使い過ぎで目に疲れを感じることもあるでしょう。
腰に関しては、実は立っているときよりも座っているときの方が腰への負担は大きいのです。なんと立っているときの1.4倍の負荷がかかっているともいわれます。
腰にとって一番楽な姿勢は寝ている状態ですが、いくらなんでも寝ながら仕事をするわけにもいきません。
長時間座りっぱなしでいることで、心臓や筋肉などの機能は低下します。2021年に日本人を対象に行われた調査では、9時間以上座っているグループの死亡リスクがもっとも高くなったという結果が出ています。
座りすぎることで、筋肉の活動が不活発になり、血液の循環も悪化します。身体のなかで特に大きな面積を占める足の筋肉が使われないと、全身の血液の流れを生みだすポンプの役割を心臓が代わりに負うことになります。つまり心臓への負担が増えるのです。
その結果、すぐにではないものの、座りすぎは心臓病やがんなど生活習慣病に発展するリスクをはらんでいるのです。
さらに長時間座ったままの状態を続けると、メンタルにも影響があります。特にパソコンの画面とにらめっこする日々が続くと、他者とのつながりを感じにくくなり、孤独を感じる人も少なくありません。知らぬ間にうつ病を発症する危険性も多いにあるのです。
気分転換して仕事の効率をあげよう
長時間座ったままで仕事をしていると、当然効率も落ちてきます。集中力の持続時間は大人で最長で90分、平均では45分前後といわれています。
デスクワークの効率を上げるには、定期的に席を離れたり、身体を動かしたりすることが効果的です。そうすることで、午後やってくる睡魔を撃退することも可能です。
また身体の痛みをこらえつつ作業をするのはつらいですよね。痛みを感じる前にこまめに身体を動かせていればいいのですが、席を立てない長時間の作業を要する場合もありますよね。そうなると、ただダラダラ作業を続けることになってしまいます。
デスクワークの効率を上げるためにも、座ったままできる気分転換法やストレッチを取り入れましょう。
座ったままできる簡単な気分転換方法
それでは座ったままできる簡単な気分転換方法をご紹介します。
目を閉じる
目から入ってくる情報が多すぎると、眼精疲労だけでなく、頭痛を引き起こすことにもなりかねません。そんなときは、1分だけでも目を閉じて、目からのインプットをシャットアウトしてみます。
目から情報が入ってこないだけでなく、自然と心も落ち着いてくるでしょう。目を閉じるだけでも瞑想に似た効果が期待できます。鼻から出ていく息、入ってくる息を意識します。自然と呼吸が深まり、気持ちが落ち着いてきます。
座ったままストレッチ
ストレッチはヨガマットがないとできないと思っていませんか? 座ったままストレッチをすることは可能です。ほんの数分身体を伸ばすだけでも、血流がよくなり、気分転換することができます。
座ったままできる簡単なストレッチをご紹介しましょう。
肋骨周りのストレッチ
背筋を伸ばして椅子に座り直します。
片手を斜めに上げ、反対側にゆっくりと倒していきます。
左右交互に5呼吸ずつ、数回行います。
ストレッチをすることで、肋骨まわりが伸びることで肺も広がり、呼吸がしやすくなります。
デスク周りを掃除する
作業が煮詰まり、明らかに効率が落ちてきたと感じたら、思い切って作業を止め、デスクまわりを掃除してみましょう。
クロスでデスクを拭く、書類を整理整頓するなど仕事とは別の作業をすることで、頭の中も整います。
デスクの上にグリーンを置いておくと、目の癒しにもなりますよ。
アロマを焚く
卓上のアロマディフューザーを焚くのもいい気分転換になります。お気に入りの香りで気分もリフレッシュ、さあまたがんばろうという気持ちになりますね。
水を飲む
集中していると、水を飲むのも忘れていた、なんてことはないでしょうか。気分転換するには、一杯の水をゆっくりと飲んでみましょう。たかが水と思うかもしれませんが、気持ちがリセットされるのでおすすめです。
まとめ
今回ご紹介したことは、座ったまま、今日からでも取り入れられることばかりですから、ぜひ試してみてくださいね。
そもそも同じ姿勢で動かないで過ごすことは、人間の身体には向いていません。少しでも楽に作業できるよう、普段から座り方を意識してみるのもいいでしょう。