在宅勤務で睡眠不足!?在宅環境を見直して改善しよう

コロナ禍で主流になった「在宅勤務」は便利である一方、睡眠不足に悩む人は増えています。在宅勤務での睡眠不足は、在宅環境を見直すことで改善が可能です。ここでは、具体的にどんなことが有効なのかご紹介します。

在宅勤務で生活が乱れる人、乱れない人

コロナ禍以前、在宅勤務できる人は限られていました。自営業や外資企業など以外では「仕事をする=会社に通勤する」ことだったからです。

それがコロナ禍になって、状況は一変。在宅勤務の環境が整えられ、あっという間に在宅勤務は一般的になりました。

家にいながら仕事ができるということは、それまで通勤に費やしていた時間が浮くということ。毎朝の満員電車から解放されて、内心喜んだ人も多かったのではないでしょうか。

しかし、それはもう過去の話です。在宅勤務で逆に生活リズムが乱れる人が続出しています。それまではなかった種類のストレスや身体への影響を訴える人が増えてきたのです。せっかく満員電車や早起きから解放されたのに、逆に夜更かしして睡眠不足になったという声も少なくありません。

また仕事のオンオフの切り替えがうまくいかず、いつまでも仕事モードを引きずってしまい、夜寝るのが遅くなるケースもあります。

一方で、在宅勤務しながらでも生活リズムを崩さずにいられる人も少数ですがいます。その違いはどんなところにあるのでしょうか。

在宅勤務はこんな“危険”と隣り合わせ

過去には憧れの在宅勤務でしたが、実際に家から出ないで働く日々が続くと、以下のような危険にさらされる可能性が高くなります。

運動不足で太る

朝早く起きて、電車に乗らないでもいいとなると、途端に歩かなくなります。在宅勤務が始まってそれまで着ていた服がきつくなったという体験は、多くの人がしているのではないでしょうか。在宅だと、服にもそれほど気を使わなくなりますから楽な恰好をしていて、太った事実に気づくのが遅れたというケースも少なくありません。

身体の不調

運動不足のまま座った状態が続くと、身体の不調を訴える人も増えているようです。「なんとなくだるさを感じる」から「肩のこりや腰痛」まで症状は様々ですが、普段に比べて活動量が減っているのですから、無理もありません。

孤独

また一人暮らしだと、孤独も危険要素の一つです。一説によると、孤独は喫煙に相当するほど有害とも言われています。

酒量が増える

気づかないうちにストレスがたまり、酒量が増え、アルコール依存症一歩手前までいくことも珍しくありません。

睡眠障害

さらに深刻なのが睡眠障害です。単なる不眠だけでなく「眠りが浅い」「熟睡感がない」などの悩み全般を睡眠障害と呼びます。睡眠をあまり重要視していないと、日中のパフォーマンスが落ちるだけでなく、疲れが取れずに免疫力が落ち、先々深刻な病気に発展するリスクが高まってしまいかねません。

こうして見ていくと、在宅勤務はストレスとの闘いとも言えそうです。ストレスは睡眠にも直接関係がありますから、まず睡眠をしっかりとれるよう、対策を立てるといいでしょう。

在宅環境見直しのすすめ

在宅勤務は、本当なら通勤時間がなくなり、朝早く起きる必要がないのですから睡眠時間が増えてもいいはずです。しかし、在宅勤務で睡眠不足になる人は少なくありません。

在宅勤務のため、仕事とプライベートの境がなくなり、夜遅くまでだらだらと仕事をしてしまい、就寝が遅くなる、終電を気にせず飲んでしまい気づいたら夜更かしが続いてしまう、
朝日を浴びないため体内時計が機能していないといった状況を、在宅勤務を続けながら改善するためには、在宅環境を見直す必要があります。

例えば、在宅勤務する部屋を決め、仕事が終わったらそこにとどまらないようにするのも一つの方法。部屋数が限られている場合は、部屋の一角でもOKです。仕事に関するものを置くのはそこだけにし、それ以外の場所では仕事ができないようにします。アフターファイブはパソコンに布をかけて見えないようにするのもいいでしょう。

ましてや、寝室には仕事の物は持ち込むのは厳禁です。寝室を明日への活力を養うための、リラックスできる空間にする工夫をしてみてください。スマホは切って、静かな音楽をかけたりお香を焚いたりしてもいいですね。照明は間接照明がおすすめです。

通勤していたときは嫌でも外に出ますから、日光を自然と浴びていました。実は、このことが人の体内時計を正常に戻す働きをしていたのです。都市部では朝になっても朝日が差し込まない部屋に住んでいる人も多いですが、朝になったら、カーテンを開け、朝日を浴びるようにしましょう。また仕事中は意識して窓の外をみたり、自然光を部屋に取り入れたりすることで、リフレッシュできます。

まとめ

在宅勤務で睡眠不足にならないために、また睡眠不足になってしまったとしてもまずは在宅環境を見直すことで改善できます。できる工夫は様々ありますので、できることから実行に移してみてはいかがでしょうか。