効率的に仕事ができるリモートワーク環境の整え方

新型感染症拡大対策ですっかり一般的になったリモートワークですが、日本の住宅事情は必ずしもリモートワークに適しているとは言い難いのが現状です。専用の個室がある場合はいいですが、なにかしら工夫せざるを得ないケースも多いのではないでしょうか。今回は、仕事の効率にも深い関係があるリモート環境の整え方を解説します。

これでは効率ダダ下がり!改善すべきリモート環境とは?

リモートワークが始まった頃、大幅に時間の節約ができると喜んでいた人も多かったかもしれません。働き方の自由度が増すことも、リモートワークの魅力の一つです。

ですが、いざリモートワークを始めたものの「会社で働くよりも効率が下がってしまった」「これなら会社に行った方がいい」という声もチラホラ聞こえてくるようになりました。

在宅勤務を元々していた人以外は、自宅に働く環境が整っていないのは当然と言えば当然かもしれません。リモート環境を改善するためには、まずは自宅環境のどこが仕事の効率を下げているのか、チェックしてみる必要がありそうです。

仕事用の専用スペースがない

個室とまでは言わずとも仕事をするための専用スペースが決まっていないと、毎回スペースを求めてさまようことになりかねません。その結果、仕事道具と家の物が一緒になると、当然ながら仕事の効率は下がります。

家族や同居人の出入りがある

部屋数が限られている日本の住宅事情からすれば、仕事中に家族や同居人が出入りすることも避けられないときもあるでしょう。また子どものいる人にとって、夜のリモート会議は悩ましいところ。さらに、学校や保育園が学級閉鎖になったら、家で仕事どころではなくなってしまいます。

安定したWi-Fi環境がない

リモートワークの生命線とでもいうべきWi-Fi環境がないとそもそも仕事ができません。自宅にWi-Fi環境がない場合、カフェのフリーWi-Fiやスマホのテザリングでしのいでいても、金銭的に限界がくるとリモートワーク自体を続けられません。また、情報漏洩の可能性も否定できないためフリーWi-Fiは避けた方が賢明です。

快適なリモート環境にするためのポイント4つ

効率を上げられるリモート環境をつくるには、気をつけたいポイントがいくつかあります。順に見ていきましょう。

仕事スペースと生活空間にボーダーラインを引く

最低でも仕事をするスペースは、生活臭のする寝室やキッチンからは離れた場所にするのがおすすめです。こたつやローテーブルは姿勢も悪くなりますし、向いているとは言えません。

家族や同居人から協力を得るために、ドアなどに「仕事中」とわかるプレートを吊るしておくのもいいでしょう。

仕事とプライベートをはっきり分ける

仕事をするときには集中し、オフにするときには仕事関連の物には一切触らないくらいの意識がないと、公私混同する危険性は高くなります。思い切って仕事とプライベートの境をはっきりすることで、ダラダラと仕事をするより効率が上がることがわかるはずです。

定期的に休憩時間を設ける

会社は昼食時間が決まっていますから、嫌でも休みを取ることになります。一方、家で仕事をしていると、自分のペースでできるのはいいですが、気づかないうちに休むタイミングを失い、逆に疲れて効率が下がってしまうこともあるため注意が必要です。

こうした事態を避けるためには、あらかじめ決めた時間に休みをとること、そしてそれを守ることが大切です。

安定したWi-Fi環境を整える

自宅にネット環境がない場合、自分で整える必要があります。手軽さを求めるならポケットWi-Fiがおすすめです。公共のWi-Fiをカフェなどで使用する方法もありますが、セキュリティーの心配がないとは言えません。業務で使用するWi-Fiは経費になりますから、会社側に相談してみるといいでしょう。

リモートでも孤独と無縁のリモート環境をつくるべし

リモートワークの見落としがちな落とし穴、それは孤独です。一見自由で気ままなリモートワークですが、一人暮らしの人は特に孤独に陥らないよう注意しなければなりません。

孤独は仕事の効率と無関係ではなく、通勤していたときは嫌でも顔を突き合わせてできていたコミュニケーションができなくなることで、精神的に参ってしまう人も少なからず出てきています。

そうなっては仕事自体ができなくなってしまいますから、リモートでも人とのつながりを感じられるような環境をつくっておくことは、非常に重要です。

具体的な注意点は以下の通りです。

時にはメールより電話

顔を合わせてのコミュニケーションが激減するリモートワークでは、意識して人とコミュニケーションをとる必要があります。メールなどテキストだけのコミュニケーションでは、相手の表情や声のトーンは伝わってきませんから、時にフラストレーションを感じることもあるかもしれません。そんな場合はあえて電話で話してみるのもいいでしょう。文字だけよりも伝わる情報量が倍増します。

オンライン会議は顔出しが基本

ビデオ電話にすれば、顔の表情も見られてさらに情報量は増えます。オンライン会議はできるだけ顔を出して参加がおすすめです。

部屋の掃除

自分の身の回りの風通しをよくすると、気持ちにもよい影響があります。

適度に運動する

来客の予定がなくても部屋は片づけておき、適度に運動をするように心掛けましょう。

まとめ

仕事の効率はさまざまな要因の上に成り立っています。特にリモート環境についてはまだまだ改善の余地があるかもしれません。今回ご紹介した内容を参考に、ご自身のリモートワーク環境をぜひ一度見直してみてはいかがでしょうか。