在宅サービスを利用する際の注意点

宅配ピザ、お寿司や仕出しの出前、在宅介護・在宅診療、宅配クリーニングなど、自宅にいながら受けられるサービスが増えています。数ある在宅サービスの中でも、コロナ禍で需要が増えている在宅サービスですが、利用する際に注意が必要です。今回は、在宅サービスの中でも宅配とフードデリバリ―サービスにスポットを当てて利用する際の注意点をご紹介します。

在宅サービスとは?

在宅サービスに特別な定義はありませんが、ここでは自宅にいながら受けられるサービス全般を表します。在宅サービスは、大きく分けて宅配、フードデリバリーサービス、出前、人材派遣型在宅サービスの4タイプに分かれます。

宅配

宅配とは、自宅まで配達してくれるサービスをいいます。届けてくれる品物やサービスは多岐にわたり、宅配弁当、宅配ピザなど料理を届けてくれるサービスから、自宅にいながら洗濯物を取りに来てくれる宅配クリーニングまで様々です。

宅配と英語の「デリバリー」はほぼ同じ意味ですが、出前館やUber Eatsに代表されるフードデリバリ―サービスでは、ニュアンスは若干異なるようです。

フードデリバリーサービス

フードデリバリ―サービスとは、スマホアプリから料理の注文を受けた後、すぐに調理して指定された場所に料理を届けるサービスのこと。コロナ禍の影響で、お店での飲食ができない飲食店がフードデリバリ―サービスを行い。最近では多種多様な企業が参入してしのぎを削っています。フードデリバリ―サービスでは、容器の返却は不要です。

出前

出前とは、飲食店が料理の注文を受けて調理を行い、指定された場所に届けるサービスのこと。出前をする店舗はもともと店内の飲食スペースで飲食するのがメインであり、届けるサービスはサブ的な位置付けです。

人材派遣型在宅サービス

在宅サービスには、人を届けるサービスも含まれます。在宅診療では医師と看護師が自宅で診察してくれ、在宅介護ではヘルパーが自宅で身の回りの世話をしてくれます。さらに、一流のシェフが自宅で料理を作ってくれる「出張シェフ」というサービスもあるなど様々です。

宅配弁当の注意点

ここでは、お弁当の宅配サービスに限定して注意点をご紹介します。お弁当の宅配は、宅配弁当もしくは宅配食と呼ばれています。企業や個人宅に届けるサービスであり、メニューも豊富。塩分控えめなど高齢者向けの食事を提供している会社もあり、1食500∼800円前後が相場です。

お弁当を宅配するサービスの注意点は以下の通りです。

  • 届くまでに時間がかかる
  • 配送料が必要になることも
  • エリアが限定される

届くまでに時間がかかる

お弁当を宅配するサービスは、欲しい日の1週間程度前に注文する必要があります。注文してから到着するまでに時間がかかるので、計画的に利用するのがポイントです。

配送料がかかる場合もある

注文数やエリアによっては配送料が高くなるケースもあるので注意が必要です。定期便で注文すると、配送料が無料の会社も多いのですが、会社によって配送料や最低注文数が異なります。事前に注文条件を確認することが大切です。

エリアが限定される

宅配弁当や宅配食では、自宅や勤め先の近くに会社があるとは限りません。自社便で届ける会社や常温のお弁当の場合、エリアが限定されることもあります。冷凍で配達する会社もあるので、確認してください。

フードデリバリーサービスの注意点

クロス・マーケティングが2022年10月に発表した「宅配に関する調査」によると、直近3か月でフードデリバリーサービスを利用した人は全体の20%で、2021年の同月直近3か月の利用状況(25.7%)と比べると減少傾向にあります。

減少している理由には、以下の2つの問題点が関係しているようです。

  • 店内とテイクアウト、フードデリバリーサービスで値段が違う
  • エリアが限定される

店内とテイクアウト、フードデリバリーサービスで値段が違う

店内とテイクアウト、フードデリバリーサービスで値段が異なるケースが少なくありません。商品に手数料などを上乗せしている場合、店内の約1~2割増しになっています。店内では800円で食べられるものが、フードデリバリーサービスを使うと880∼960円といった具合です。

テイクアウト専用メニューやフードデリバリーサービス専用メニューがある場合は、必ず値段を確認してください。

エリアが限定される

フードデリバリーサービスでは温かい状態で配達されるため、配達エリアが狭く限定されており、エリア内しか配達してくれません。配達手数料は地域や届ける距離、混雑状況などによって異なるケースが一般的ですが、配達料を無料としているお店もあります。ただし、その場合手数料が商品に金額が上乗せされている場合があるので注意が必要です。

まとめ

自宅にいながらサービスが受けられる在宅サービスは、コロナ禍の影響で大きな注目を集めています。特にお弁当の宅配サービスとフードデリバリーサービスでは利用時に注意する点がいくつかあるため、必ず確認しておきましょう。料理の在宅サービスは便利な反面、商品に金額が上乗せされていたり、エリアが限定的で申し込めなかったりする場合もあるため、事前に必ず確認してから利用してください。